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【書評】恋するソマリア|高野秀行著

ソマリアはホントにリアル北斗の拳なのか

ネット上でリアル北斗の拳と名高いソマリア。実際のとこどーなんよって思ってジャケ買いした本がこちら。

まず読み始めていきなりアレだったのが、ソマリアという国自体は1991年になくなっていて、現在はソマリランド、プントランド、南部ソマリアっていう3つの国というか、エリアというかに分離されているらしいということ。しかも、ソマリランドにいたってはちゃんと民主主義になっていて比較的安全らしい(しかし国際的には国として認められていない)。

というわけで前半はソマリランドに住むソマリ人の話とか、著者が潜り込んでいるテレビ局の話とかが多い。なかなかの冒険感。後半著者が南部に進出するのだけどそこからが本番という感じ。リアル北斗の拳っぽく面白い。

著者の異常なソマリア愛

なぜそこまでソマリアに入れ込むのか、なんの前段もなくソマリア好き前提で話が始まるのでちょっと面食らう。母校のソマリ人を捕まえてソマリ語を習ったり、お土産を持っていってなんとか気に入られるとように頑張ったり、とにかくどんどん突っ込んでいく。なにが彼をそうさせるのか(褒めてる)。

日本人ではこの著者がソマリアについて一番くわしいっぽい。他にも何冊がソマリアの本を書いている。ソマリアの雰囲気掴むには良い本。

【電子特別カラー版】恋するソマリア (集英社文芸単行本)

【電子特別カラー版】恋するソマリア (集英社文芸単行本)