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ソマリランドからアメリカを超える|辺境の遊牧民が数年でハーバード・MITへ進学

未承認国家ソマリランド

「辺境の遊牧民が数年でハーバード・MITへ進学!!」という帯に惹かれて買った本。

ソマリランドとソマリアについてはこの本が詳しい。

www.1mbr.net

で、ソマリランドというところは国連に国として認められていない未承認国家であり、そのために国連の金銭的な補助とかを受けにくいらしい。

そんなソマリランドで、著者であるアメリカ人が自ら資金を投じて学校を作るぞ!という話です。 著者はアメリカの自分のヘッジファンドを立ち上げた超お金持ち。そこで稼いだお金もじゃんじゃんソマリランドの学校のために注ぎ込んでいきます。

辺境の遊牧民

あまりにも遠い国なので、ソマリランドが実際にどんな国なのかわからないけど、本当に今でも遊牧民として生活している人がいるらしい。パソコンもテレビもないらしい。

そしてタイトルにもあるMITに進学したソマリランドの子は、本当に遊牧民で、小さい頃は家畜の世話しかしてなくて、たまに見るトラックは牛とか大きい動物か何かだと思っていたのだそうだ。

これすごくないですか。2000年代の話ですよ。

そして、そもそも英語もわからないから、一生懸命勉強して、5-6年でMITに入学したのだ。人間ってすごい。申し訳ない気持ちになる。

アメリカ人もすごい

著者がなぜソマリランドに学校を作ろうと思ったかというと、叔父がソマリランド出身であり、内戦後に混乱しているソマリランドを助けたいから、らしいです。

そんな著者にいろんな苦難に降りかかる。宗教の問題とかお金とか文化の違いとか。裏切られたり騙されたり。 普通に殺すぞとか言われてもめげずに立ち向かっていく。しかも自分のお金もどんどん注ぎ込んでいく。

モチベーションはただソマリランドの子供達に良い教育を受けさせたい、ということだけだからすごい。

こういう人たちが世界を変えるんだな。なんかよくわからないけど、ちゃんとしようと思った。

映画化してほしい。

ソマリランドからアメリカを超える 辺境の学校で爆発する才能

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