この本を読んでもっと人にやさしくなりたいと思って読んだ。
効果的な利他主義とはなんだ?
利他主義とは何かというと
自己の利益よりも、他者の利益を優先する考え方。対義語は利己主義。
だそうです。いいじゃないですか。人に優しく自分に優しく的な。
そして、「効果的な利他主義」というのは
「私たちは、自分にできる<いちばんたくさんのいいこと>をしなければならない」という考え方
だそうです。
たとえば同じ金額を寄付するなら、5人の命が助かる方より50人の命が助かる方に寄付しようぜ!ということらしいです。確かにそうかもしれないですね。
この論理でいくと、アメリカの貧困層の生活向上のために寄付金を使うよりもアフリカの最貧困層の命を救う方に寄付金を使うべきとなるらしい。
エクストリーム・チャリティー
で、こういう人が「効果的な利他主義者」だよという例が出てくるんですが、その人たちがエクストリーム。
たくさん寄付したいから高収入の金融機関に勤めたり、収入の半分の寄付したり、自分の腎臓の片方を臓器提供しちゃったりしています。
1つ目がぎりぎり理解できるとして、腎臓の寄付ってすごい。腎臓は2つあるから片方なくなっても大丈夫だし、移植手術もほぼ失敗しないらしい。だからってしないけど。
ここまで頑張るのは使命感みたいなものもあるけど、充足感もあるかららしい。結局自分のためにお金を使っても一時的な満足感しかなくて、辛くなる。でも他人のためにお金を使うと充足感が得られて、またやろうと思うらしい。
著者は最後に
効果的な利他主義を実践している人の大半はまだ腎臓を二つとも持ち続けていて、収入の半分ではなく一割程度を寄付していることを、強調しておきたいと思います。
と言っていますが、いやいや一割もだいぶ多いよ?と思ってしまった。
もうちょっと初心者にやさしい方法を教えて欲しかった。こういう考え方するからだめなのか。
あなたが世界のためにできる たったひとつのこと 〈効果的な利他主義〉のすすめ
- 作者: ピーター・シンガー,関美和
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2015/12/19
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (4件) を見る