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【書評】電通と博報堂は何をしているのか

たしかに謎だわ、と思って読んだ。

要約:単なる猛烈サラリーマン

元博報堂の著者が、両社社員の話や自信の経験を書きなぐった感じ。

両社の仕事内容PRや広告にまつわるコンサル、ディレクション、クリエイティブ製作などである、電通の陰謀説みたいな都市伝説はウソである、彼らはチャラくて人よりちょっと良い給料をもらっている猛烈サラリーマンである、電通と博報堂にはイロの違いがある、社内の四方山話、などなど。

感想:会社とは部族である

内容にまとまりがない。電通社員が過労自殺して話題になったときにとりあえず出した感がある。

業界(IT業界とか広告業界とか)や会社ってのは現代版の部族だと思っていて、この本は広告業界2大勢力部族の話だ。

部族にはさまざまな掟があって、その掟に背くと村八分にされたり制裁をくらったりする。部族とは本来閉じたものなので、他の部族からみると理解不能な慣習があったりするが、それらに対して他の部族がケチをつけてはいけない。それは日本人に向かってなんで正月を祝うのか言ってるくらい野暮なことなのだ。もし自分のいる部族の慣習が気に入らないならその部族を出ればよい、幸い現代では部族間移動が転職という形で許されている。

そんな会社 = 部族論を思い出す一冊。

電通と博報堂は何をしているのか (星海社新書)

電通と博報堂は何をしているのか (星海社新書)