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【書評】中東から世界が崩れるーイランの復活、サウジアラビアの変貌|高橋和夫著

謎の中東

ISと内戦と石油王のイメージしかない中東のことをもうちょっと知りたくて買った。

元々あったイメージと読後のイメージの変化だと、

  • イラン「なんか独裁政治っぽくてヤバそうな国」→「実は間接的民主制が取られていて、歴史も文化もあるっぽい国」

  • サウジアラビア「石油王のイケてる国」→「石油王はいるけど、国としてはそれほどイケてない国」

になった。 TVやニュースの報道だと偏りがあるでしょうか。イランはイメージアップ、サウジアラビアはイメージダウンしてしまった。 ただサウジアラビアの王族は何千人もいるらしいので、石油王と結婚して玉の輿というのはいい夢かもしれない。

なんでいつも争ってるのか?

ニュースで見るたびになんでいつも内戦とかテロが起こってるのかと思ったが、一応理由的なものとして、

  • 世界大戦後に、イギリスやフランスが実際の民族や宗派の区切りを無視して、国境線を作っちゃったから領土争いが起こっている

  • さらに、アメリカとかが民主化を進めるときに負けちゃった人達・あぶれちゃった人達が、自分たちの天下を取ろうとして戦ってる

らしい。 印象としては、自分たちの民族の誇りとか領土を守るために戦ってるのだろか。とにかくシリアだのレバノンだので、いろんな組織がいろんな国のバックアップを受けて戦ってるので、理解が難しい。

ついでに、平和な島国の日本に生まれた自分には、なんでそんなに戦いたがるのか理解が難しい。

ただ理解できないなりに、事実を知るのは大事ですね。