この前読んだ「ダークサイド・スキル」にビジネスマンたるもので財務3表くらい読めなくてはならぬ!と書いてあったのを真に受けて読んでみた。初版のやつと増補改訂版というのがあったのだけど、増補改訂版は微妙というレビューが目立ったので初版の方を読んだ。メルカリで300円で投げ売りされてた。
入門書してGOODな1冊
文体は読みやすく、表現もわかりやすくてよかったです。
- PL(損益計算書)
- BS(賃借対照表)
- CS(キャッシュフロー計算書)
財務3表とはそもそも何なのか、実際のビジネスでどんな数字がそれらに反映されるか、理論と全体像 → 実戦と詳細 の構造になっていて理解しやすい。それなりのビジネス経験が溜まってきた30代が読めば、3表から会社の動きを予想できるようになると思う。まさに入門書としてGOODな1冊でした。
主張が差し込まれる具体例が好き
具体例は漆器を海外向けに販売する副業をやるという設定で、その中で3表がどんな動きをするのか説明されている。じゃっかんストーリー仕立てになっているのだけど、ちょいちょい著者の主張を織り交ぜくるのが個人的には好きだった。
世の中は縁でつながっています。これからも一つひとつ、誠実に仕事をしていこうと皆さんは心に誓いました (初めて商品が売れた場面)
そんな人間にも責任を負わせる日本の金曜慣行に強い憤りを感じました (弟に借金の連帯保証人になってもらう場面)
などなど。そのへんもあり、飽きずに読めて良かったです。
- 作者: 國貞克則
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2016/10/13
- メディア: 新書
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決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)
- 作者: 國貞克則
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2007/05/30
- メディア: 新書
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