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【書評】銃・病原菌・鉄

いまさらながら読んだ。

要約:なぜ西欧人が世界を征服できたのか

いろんなところで散々内容は紹介されてるのでアレなんですが、近代・現代でヨーロッパ人が世界を制服できたので何故とかいうお話です。

超直接的な理由は、ヨーロッパの人々が「銃」「病原菌」「鉄」という3つの要素を他の地域の人たちよりも先んじて持つことができたから、というタイトルの通りなんですけど、じゃあ、なんでそれらをヨーロッパ人が持つに至ったのかということが超長々と書いてあります。超長々と書いてあるので読むのにはそれなりに覚悟が必要です。

感想:初期パラメータが重要なんや

特別ヨーロッパ人が優れていただけではなくて、地理的に恵まれていたとか、家畜の原種が近くにいたとか、たまたま運がよかっただけ的な考察がなされているところに、名家出身エリートに庶民ピープルが勝てない的な構図と重なる部分があり、世の無常を感じずにはいられない。勝つ奴はどうやっても勝つんや。

初期配置が違っていたら黒人が白人を差別する社会というのも可能性があったのかもしれん、そんなもしもボックス的な思いを馳せながら読んだ。

とにかくクソ長いのでめんどくさいと感じる章は斜め読み推奨。

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)