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【書評】21世紀の貨幣論

知られざるマネーの歴史

物々交換の不便を解消するために貨幣が作られたというあるある通説が初っ端から否定される衝撃的で出だし。

これは今後の展開に期待できるぜ!と思ったのですが、そこから各種金融の歴史、経済学者の歴史やその系譜みたいな話がつづき正直読むのがしんどかった。それなりの経済学の歴史的知識がないとすんなり理解するのが難しいんだろうなあという内容。

大きな気付きとしては、お金とは実体ではなく社会的な技術!というそれっぽいものが得れました。

あとの感想としては、お金というものを学問的に扱うのにみんな頭を悩ましてきたんだなあというくらいです。とにかく読むのだしんどかった!

ビットコイン、仮想通貨ブームに思うこと

この本を読むと、ビットコインって実はあんまり新しいものでじゃなくて、国以外が発行するプライベートマネーと呼ばれる形で歴史上なんども登場していたものが、初めてデータ上でしか存在しなくなったもの、くらいにしか思えなくなりました。

で、プライベートマネーがうまくいく条件として小さいコミュニティでそのマネーを使う人達がお互いに信用し合っている、というのがあるのだけど、あんまりよく知らないで書いてますけど、ビットコインは取引所のなんちゃらとかでも揉めてるそのうちうまくいかないくなるんじゃないかなと思いました。

世の中で新しいと思われているものも歴史というマクロ視点では実は新しくなかったという。愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ、ってこんな感じでしょうか。

21世紀の貨幣論

21世紀の貨幣論