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【書評】コーヒーが冷めないうちに

ネタバレあり。

要約:過去に戻れる、だけど運命は変えられない、それがルール

過去に戻れる席がある喫茶店の話。いわゆるタイムリープものです。

タイムリープはできる => でも運命は変えられない、ってパターンの場合、終盤に絶望とともにそのことが発覚することが多いと思うのですが、この話は最初からそれがハッキリとルールとして明示された状態でスタートします。何も変わらないとわかっている、それでも過去に戻りたい人たちの人間ドラマ。

喫茶店を中心に進む話なのでコーヒーが良く出てくる。コーヒーの出て来る話は好きです。どっかその辺の喫茶店で読みたい1冊。

感想:「納得」は全てに優先するぜっ

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↑読了後の感想。

この話で過去に戻る人たちは、納得したいから戻るんですよね。別れてしまったけど恋人の本心を知りたかったとか、死んでしまった人に何か伝えたいとか。

作者の言いたいことは、運命は変えられないけど過去に戻って納得を得ることで、これからの生き方 = 未来は変えられるぜ!ってことだと思います。

自分の今の人格って今までの出来事の積み重ねわけで、それを変えることは自分を否定することなわけで、なのであまり過去に行きたいって思ったことはなかったのですが、この設定なら行きたい過去はたくさんある。

コーヒーが冷めないうちに

コーヒーが冷めないうちに